トップ  > はな言葉 > しゃぼん玉の夢

しゃぼん玉の夢

しゃぼん玉ボールになって
あの子と過ごしたかった・・・・・

あの子が幼いうちは
ふわふわしたボールになって
芝生の上をころころ転がって
あの子が笑いながら 私を追いかけてくれるの

あの子が小学生になったら
少しかための・・・そうね、ドッチボールになって
あの子が強く投げられるように 日が暮れるまでつき合うわ

あの子が中学生になったら
野球のボールになって 外で一緒に練習して
家に帰ってからは机の上で あの子が勉強している姿を眺めるの

あの子がおじいさんになったら
ゲートボールの玉かしら・・・
なんて思っていたのに ずっとずっと一緒にいられると思ったのに・・・・

いまの私は
まるで細長いストローの先から ゆっくりと出てきたしゃぼん玉のように
あてもなくゆらゆらと空へのぼっていく

しゃぼん玉私は誰かに触れられ パチンと割れて
小さな小さな滴となる
私は誰とも触れ合うことができない
ひとりぼっち
すると、誰かが私にそっと触れて
ひとつの大きなしゃぼん玉になっていた

涙の味がするしゃぼん玉

「ボールはいいわね。
硬さや大きさをかえて こどもたちとずっと一緒にいられるんですもの。
それに比べて私たちは ちょっとしたことでこわれてしまう。

風船はいいわね。
きれいに色づけされているし、空へまっすぐ飛んでいけるんだもの。
それに比べて私たちは ふわふわと飛ぶことしかできない。

うらやましいと思うわ。
空気が抜けたぐらいで 文句を言っているボールや風船。
私たちは 滴になってしまうのよ。子どもと触れ合えないのよ。

どうして私は しゃぼん玉なんかになってしまったんだろう
たくさんたくさん 自分を責めて 誰かをうらやましく思ったわ。

でもね、しゃぼん玉もいいところはあるのよ。
こわれてもすぐに ストローの先から出てこられるもの。
そのストローに口をつけて やさしく吹いているのは誰だか知ってる?
私が愛するあの子よ。

今度、振り返って見てごらんなさいよ。
ストローの先からでてくるあなたをじっと見つめて
やさしく丁寧に吹いている子どもたちの姿が見えるから。

私たちの中には あの子たちの息吹が入っているのよ。
それを大切に思えば 誰かに何かに触れたぐらいでは割れないわ。
たまには割れてしまうけどね、
そんな時は またストローを吹いてもらうのよ。

しゃぼん玉を追いかける子どもそのかわいらしい姿に心癒されて
また飛んでいけるから。
あなたはひとりじゃないよ、
みんな一緒にいるから大丈夫だよ」

そのしゃぼん玉の中にあったものは
涙だけじゃなかった
広がる青い青い空と
きれいな虹
そして大切なもの

作成:2009-12-7 15:49:07    更新:2012-8-19 11:48:38
戻る天使の声 カテゴリートップ

当サイトは本やインターネットから集めた情報をもとに、素人が作成しています。
また、闘病記の治療内容や検査結果等は個人により差がありますので、
必ず主治医・担当医にご相談ください。

PAGE TOP