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樋野興夫「自分を理解してくれてる人がいる」

感情だけでなく、すべてのものごとは「程度」の問題だと私は思っています。嫌な人間も、嫌な出来事も、避けられない。そこから湧き起こる感情も人間である以上、「ゼロ」にはできません。しかし、感情は自分の反応ですから、程度を下げていくことはできます。これが自分の気持ちをコントロールするということです。

どうコントロールするかは人それぞれですが、目的はひとつです。避けられないことで一喜一憂するのではなく、自分が少しでも楽になる考え方を探せばいいのです。

あるいは、自分のことを理解してくれている人がいる。そのことに気づいていることも大切でしょう。なぜなら、問題は「何を言うか」ではなくて、「誰が言うか」でもあるからです。つまり、「あなたには言われたくない」という感情ですね。自分を理解してくれている人に言われるならいいが、そうでない人には言われたくない。その気持ちは、よく分かります。

それでも、家族がどんなに頑張っても、ケチをつけてくる人はいるものです。とくに「親戚」という存在、これも人生では避けられない存在ですね。しかも闘うわけにもいかない相手ですから、なお難しい。

「でも、ちゃんと自分を理解してくれてる人がいる」
そう思えば、きれいごとやケチをつける人のことをあまり気にならなくなる。
ゼロにはならなくても、まあいいかと思えるようになるかもしれません。

樋野興夫・著「がん哲学外来の話~殺到した患者と家族が笑顔を取り戻す」より引用

子どもが重い病気になったと告げられ、大きな衝撃を受ける。原因がわからないまま、治療は進んでいく。原因がわからないというのも厄介なもので、重い病気になった責任をすべて母親に背負わせるような言葉に心を痛める方も少なくありません。そんなときは、同じ立場の方の共感が心の支えになります。

「一緒にがんばりましょうね」いつもはドンと背中を押されるような「がんばる」という言葉に、ひとりじゃないんだという安心感を抱きます。無理に言葉を伝えなくても、手を握るだけで伝わる思いもあります。人のやさしさが、気持ちを安定させてくれます。

「ひとりじゃないんだ」そう思うと、一歩踏み出す力がわいてきます。ひとりでがんばろうとしないで、肩の力を抜いて。自分を理解してくれる人に、助けを求めましょう。
ポカポカ色

作成:2011-6-7 9:13:34    更新:2011-6-7 9:13:34
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