樋野興夫「たくましく生き延びる、がん細胞のように」

もずねこがん化した細胞は、正常細胞のコントロールからはずれることで自由になり、たくましく生き延びる力を獲得します。正常細胞にはとてもできないことをやってのけるのです。

人間も同じです。
「こうあらねばならない」「これがなければ幸せではない」という自分をコントロールしていた価値観からはずれて自由になることで、思いもしなかった「ちから」が出てくることがある。

どうしてこの人ばかりと思うほど、試練が続いた人生の最後に末期がんになった。にもかかわらず、明るい会話や笑顔でまわりの患者さんまで元気にしてしまうのです。

人間はそんなに強い人ばかりではありません。がんという大病にかかったとき、精神的に落ち込んで、後ろ向きになってしまうのは、人間として健全です。

しかし、その期間はできるだけ短く済んだほうがいい。ネガティブな反応は、ともすると悪習慣になって
自分や周囲を苦しめることがあるからです。

樋野興夫・著がん哲学外来の話~殺到した患者と家族が笑顔を取り戻すより引用

息子の入院に付き添って、私も病院に缶詰になっていたころ。あの頃の私は、今よりもずっとつらい状況でいたにもかかわらずとても元気だったな・・・と、ふと思った。

たくさん泣いた。怒りをぶつけた。息子のためだったら何をいわれようが突き進んでこれた。今の自分よりずっとたくましかった。

どんな境遇にあっても、

人生は楽しまなければならない。


樋野興夫・著がん哲学外来の話~殺到した患者と家族が笑顔を取り戻すより引用

それは、闘病する2歳の息子が教えてくれたことだった。

もっと自由に楽しく生きていこう。周りからどう見られるかではなく、自分はどう生きたいか。もう一度見つめなおしてみよう。

もずねこ