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病気と入院にともない子どもが直面する問題

通常の社会関係からの分離

親からの分離 (母子分離)

幼少時は親からの分離にともなう不安が問題とされる。家族の中での特定の人物、特に母親からの分離によって生ずる不安、無力感、捨てられることへの恐れなどは、母親を認知する力の発達しはじめる7ヶ月から、母親の不在に耐え、より自立した母子関係が成立する3〜4歳ぐらいの子どもに強いことが知られている。

これまで幼児前期の子どもたちは、よくわからない存在、こちらが伝えたいことをよくわかってくれない存在としてとらえてきた。しかし、子ども達は自分なりの表現方法で私たちにメッセージを送りつづけているのである。

看護者の子どもへのかかわりによって、子どもの自分についての状況の理解は大きく変わり、その語の子どもの行動も変わっていく。入院当初子どもが母親を探しまわって落ち着かない場合、看護者の都合で子どもを抑えようとするのではなく、母親がまた必ず来ることを子どもに伝えることが大切なのである。子どもたちは私たちが思う以上に現実を正しく受けとめ、自分なりにその状況に立ち向かう力をもっている。

友だち関係からの分離、学校からの分離

年長になると、親からの分離よりも、友だち関係からの分離学校からの分離などが不安を引き起こす。明日も学校に行きかな的楽しく遊ぶことを計画していても突然にそれが中断され、さらに苦痛を共用され、さびしさの中に自分をまきこむ予期しない体験につながることは、子どもたちの心をいっそう混乱させることになる。

病院からの分離

入院の長期化、日常生活におけるつながりの希薄化、日常生活における役割の喪失、病状の悪化などの状況下では、病院からの分離の不安という事態も生じうる。

コントロール感の喪失

子どもが自分を自分で統御できていることによって得られる安定感を失うことである。小児がんの治療は、痛みや苦痛をともなうことが多く、治療計画も厳密に決められている。そのひとつひとつが丁寧に説明されている場合でも、否応なしにやってくる身体の変化や、自分で自分のことが決められないことからくるいらだちや怒り等を念頭におく必要がある。

身体の損傷

小児がんの治療には、軽減されているもののさまざまな副作用がともない、晩期障害が生ずることもある。

入院治療中の出血のしやすさや感染のしやすさは、目に見えにくいものであるが、十分な注意を払う必要がある。また、脱毛やムーンフェイス、体力の低下などの、のちのち回復していくが心理的負担を引き起こしがちな身体像の変化がみられたり、手術痕や低身長、慢性GVHD、学習障害など、あとあとまで残る形態あるいは心身諸機能の問題などを抱える場合もある。

引用
作成:2007-2-4 14:19:08    更新:2007-2-4 14:19:08
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