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病名説明(中学生・高校生)

青年期とは

青年期は一般的に12歳から22歳までをさし、思春期の徴候の発現から社会的にも「一人前」と認められるまでの期間である。さまざまな他者とのかかわりを通して、「私は私である」という自己同一性を獲得していく。

青年期 初期 【中学時代】
思春期にあたり、急速な身体変化によって生じる課題に取り組むとともに、社会生活では家族と同性の友人集団が中心となる。
青年期 中期 【高校時代】
親や成人の権威や指示への反抗と、仲間同士の規範やイデオロギーへの同調という課題に取り組む時期。
青年期 後期 【大学時代】
自我のアイデンティティと親交能力の調整、事故の限界を見極めてそれを受容し、職業と配偶者の選択が可能になる時期。

病名説明と病気の受けとめ方への配慮

青年期は他者が自分をいかに受容してくれるかに関心が高まり、自分が同年代者と同じであることを確認することで心の安定を得る。思春期になると自己の病名に関心を示すようになるため、病気に対する受け止め方として病名説明が重要な課題となる。保護者が病気を受容し、どのような状況においても子どもとともに病と闘うという前向きの姿勢が準備できていることが大切である。

仮の病名を伝えられた青年の場合は保護者の言動や雰囲気、さらには治療を通して自分の病気の重大さを察知して、告げられている病名に疑問をもつ場合が少なくない。子どもは健康上の問題がないにもかかわらず病院に行くことに疑問をもち、適切な説明がない場合は重大な病気であったことを察知している場合も少なくない。保護者を困らせてはいけないとの子ども側の配慮から、保護者に聞かない場合もある。

揺れ動く心理状態の中で苦悩している場合、保護者は年齢や子供の言動を注意深く観察したうえで事実を説明することが望ましい。事実を伝えられた子どもは周囲の大人が躊躇するほど深刻ではなく、むしろ疑問がはっきりしたことで、事実を正面から受け止めていることが多い。

病名説明の有無にかかわらず大切なことは、本人が病態や治療について十分に理解できるような援助である。さらに病名説明を受けている子どもが、病名説明をされていない子どもに不用意な発言をしないように心がけることも重要な社会的配慮である。

病名を伝える機会がないまま成人に達した場合には新たな問題が生じる。フォローアップ外来に来なくなったり、晩期障害や二次がんの発生の問題等の経過観察上の問題から病名説明は必要である。病気を克服した人々が豊かな社会生活を営むためには、周囲の人々が正しい知識をもち理解してもらえるような積極的な生き方が求められる。

学校生活

学校に本当の病名を伝えた場合、教師の対応が慎重になりすぎることもある。中学・高校では小学校と異なり担任以外の教師のかかわりが多いので、子どもへの病名説明等の情報を正確に把握し、統一した対応が求められる。

青年期は自己の身体に関心が最も高まる時期である。脱毛が生じた場合にはかつらを着用することが多いが、外観に問題がなくても、本人は周囲を偽っているようだと苦痛に感じていることもある。かつらを取るタイミングも難しい。親しい友人に本当のことを話して理解を得られたことが支えとなり、危機を乗り越えることが可能になることもある。

中学・高校時代に小児がんを発症して長期入院したことが学業に大きく影響し、高校や大学受験に不利にはたらくことがある。欠席=留年、欠席=受験のあきらめという紋切り型の指導ではなく、可能な限り友達と一緒に進級や進学が可能になるような配慮が求められる。

幼児期の発病が青年期に至る過程に及ぼす影響

幼児期や小学校低学年で発病した場合、入院治療により集団生活の経験が少なくなる。治療中はしつけも不十分になる傾向がある。集団生活を通して社会性を獲得する時期に、その経験が欠如することやしつけの不十分さはその後の社会生活にさまざまな影響を及ぼす。

病むくらしのなかにおいても、幼児期・学童期の発達段階に応じたかかわりをすることにより、青年期の発達課題がスムーズに達成されることを可能にする。

作成:2007-6-30 14:12:43    更新:2007-6-30 14:12:43
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