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プレパレーションの実施(医療処置前のケア)

子どもや子どもを取り巻く状況のアセスメント

まず、子どもと遊びながら子どもの緊張を解いていったり、子どもや親と話をしていき、信頼関係を築いていけるようにしていく。子どもの基礎的情報・アセスメントとして以下があげられます。

  1. 子どもの発達段階、特に子どもの認知能力、理解力、表現の能力。
  2. 子どもがどのようにしてコミュニケーションをとるか。
  3. 子ども自身がこれから受ける医療処置や自分の置かれている状況をどの程度理解しているか。
  4. 子どもがこれから受ける医療処置を今までに受けたことがあるか、またその際の子どもの反応。
  5. 子どもが恐怖を感じるもの、たとえば注射針に対して恐怖症があるか。
  6. 子どもが興味・関心をもっている遊びは何か。

医療処置前のケア

プレパレーションを行う際、決められた方法があるのではなく、その子どもの状況、その時々の子どもの反応を見ながら進めていくものです。子どもに指導、説明するというのではなく、子どもに話しをする、話しかけていくつもりで実施します。では、どのように話しをしていけばよいのでしょうか・・・

  • 子どもが本当に聞きたいと思っていることを具体的に、はぐらかさないように話す。
  • 医療処置で子どもが体験すること(どんな感覚、におい、音、味など)について話す。
  • 子どもに協力してほしいことや子どもがしてもいいことを伝える。
  • 処置前の遊びを処置後もそのまま続けられるようにしておく。

遊びを繰り返していくなかで、子どもは理解を深めていくことができたり、医療処置を受けている間にも、遊んでいた人形をそばに置くことで、子どもが人形などと一緒に頑張ることができるのです。

子どもに話すこと

検査 体験すること / がんばってほしいこと、処置所要時間の目安
採血・点滴  太いゴムを腕にギューッと巻きます。消毒をすると冷たくてスーッとします。針を刺す時にチクッとして、ちょっとだけ痛いです。
動かない。
レントゲン  大きな機械の前に立ったり、硬いベットの上に横になって写真を撮ります。痛くない検査です。
動かない。
心電図  白いクリームを塗ってひものついたシールを貼り、両手足に大きな洗濯バサミをつけます。冷たかったり、くすぐったかったりするけど、痛くない検査です。
3分間  動かない。
エコー
(超音波)
 ベットに横になり、検査する場所にゼリーを塗ります。少し冷たいです。エコーの手をくるくると動かしながら調べます。くすぐったいけど、チクチクしたり、ビリビリしたりしません。痛くない検査です。
15〜20分ぐらい  動かない。
CT  大きなドーナツのような機械がある部屋に行きます。ベットに上がり、上を向いて寝ます。先生の合図でベットが動いて、大きなドーナツの中に入ります。痛くない検査です。
10分くらい 動かない。先生の話をよく聞く
MRI  ベットに上がり、上を向いて寝ます。検査が始まると、とっても大きな音(ガー、トンカントンカン)がするので耳栓をします。ベットが動いてトンネルの中に入ります。
20〜30分 動かない。先生の話をよく聞く。
骨髄穿刺
(マルク)
 ベットにうつ伏せになって寝ます。検査する場所を消毒します。眠くなるお薬を点滴から入れます。検査は眠っている間に終わるので、気持ちを楽にしてください。眠っている間に、検査をする場所に麻酔の注射をします。先生が注射器で骨髄液を少しとります。また消毒をして、ガーゼをあてて絆創膏でしっかりと固定します。背中が痛くなることがありますが、次の日には痛くなくなります。
動かない。検査後、看護師さんが声をかけてくれるまで横になっている。
腰椎穿刺
(ルンバール)
 ベットに横を向いて寝ます。おへそが見えるように背中をまげて膝をかかえます。背中を消毒します。(眠くなるお薬を点滴から入れます。検査は眠っている間に終わるので、気持ちを楽にしてください。・・・病院によっては麻酔を使わずに行うこともあります)。先生が注射器で脊髄液を少しとってから大切なお薬を少しずつ入れます。また消毒をして、ガーゼをあてて絆創膏でしっかりと固定します。背中が痛くなることがありますが、次の日には痛くなくなります。検査後、約1時間は頭痛防止のため、動かないで横になっていてください。
膝を抱えて動かない。検査後、看護師さんが声をかけてくれるまで横になっている。

プレパレーションの実施

プレパレーションのタイミングは、早すぎると子どもが空想をする時間を与えすぎてしまう。タイミングが遅すぎると、子どもが準備をするのに時間が足りなくなってしまうため、治療の前日に行うことが望ましいとされています。しかし、日帰り手術や慢性疾患の状況などによってはこの限りではありません。

子どもをリラックスさせ、話を聞く

  • リラックスを促す。
  • 入院した理由を聞いてみる。
  • 入院前のつらかった症状などを聞いてみる。

処置や検査について説明をする

  • 今度行う検査について、自分がもっと元気になるために必要であることを伝える。
  • その内容を一緒に勉強してみようかと、おもちゃを見せながら誘ってみる。
  • 本人の了解が得られたら、まずは体のことを説明する。
  • その後、検査の内容を説明する。一方的に話すのではなく、問いかけながらわかりやすく説明する。最後にがんばってほしいことを強調する。

遊びを通して処置や検査への理解を深める

  • ひと通りの説明が終わったら、今度は自分でもやってみようかと誘ってみる。
  • 本人の承諾が得られたら、本人にまず「○○先生、ではよろしくお願いします」と言って聴診器を渡す。この際に、人形はどれがいいか、人形の名前は何にするかを本人に聞く。
  • 消毒や注射器を使ったりしながらプレパレーションを行う。この際に重要なのは、プレパレーションをしながら子どもの行動、表情を観察し、子どもの行うプレパレーションを「上手だね」とか「そうそうその調子」などと褒めることが重要である。
  • 本人が納得するまで、できる限り対応する。

再確認をする

  • 最後に再度、検査の中で「自分が頑張らなければいけないことは何だったかな?」と質問し、再確認する。
  • 一人だけではなく、家族や看護師、医者と「一緒に頑張ろう」ということを伝える。
引用
作成:2007-6-30 12:53:34    更新:2007-6-30 12:53:34
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