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骨髄移植と適応(急性骨髄性白血病・AML)

移植の適応

移植適応の年齢

  • 0〜18歳までのすべての年齢において移植適応の制限はない。
  • 晩期障害の程度に差が出るため、個々の症例によって適応を慎重に考慮する。

移植適応の病期

病期 リスク 同種移植 自家移植
HLA適合同胞 非血縁
初回寛解期 低リスク 移植を勧めない
標準リスク 臨床試験として実施 移植を勧めない 臨床試験として実施
高リスク 積極的に移植を勧める 移植を考慮する
第二寛解期以降  
  • 低リスク群・・・・t(8;21)かつ診断時白血球数5万/μL未満、inv(16)、高リスク群の因子を持たない2歳未満の症例。
  • 高リスク群・・・・monosomy7、5q-、t(16;21)、t(9;22)、寛解遅延例(治療開始2コース以降)、二次性白血病。
  • 中間リスク群・・低リスク群と高リスク群以外の症例。
初回寛解期 t(15;17)と、Down症候群への合併例は化学療法でも長期生存が望めるため、初回寛解期における造血幹細胞移植の適応はない。
monosomy7、5q-、t(16;21)、t(9;22)、寛解導入不能例は初回寛解期での造血幹細胞移植の適応として意見が一致している。
第二寛解期以降 ANLL91共通プロトコールによる治療後の再発例で造血幹細胞移植まで持ち込めた症例では、HLA一致同胞間移植の7年無病生存率が57%、HLA不一致血縁者間移植で69%、自家骨髄移植で46%の成績が得られており造血幹細胞移植の適応となる。
寛解導入不能例においても同種造血幹細胞移植の適応となる。

移植幹細胞ソースと評価

HLA一致同胞骨髄 すべての病型、病期に適応。5年生存率・・・初回寛解期75%、第二寛解期69%、非寛解期53%。
HLA一致血縁骨髄 HLA一致同胞間移植と遜色ない成績が得られているが、症例数は少ないため移植関連合併症について厳密な比較が行われていない。個々の症例で慎重に適応を検討する必要がある。
HLA1抗原不一致血縁骨髄  
HLA一致非血縁骨髄 HLA一致同胞骨髄と遜色ない成績が得られている。5年生存率・・・初回寛解期75%、第二寛解期57%、非寛解期28%。初回寛解期、第二寛解期は有意差なし。非寛解期のみ非血縁間移植の成績が劣る。
自家骨髄 5年無病生存率・・・初回寛解期71%。予後因子に偏りがあった可能性あり。
自家末梢血幹細胞  
同種末梢血幹細胞 施行例は小児においてはまだ少数である。
血縁/非血臍帯血 移植細胞が速やかに得られることや、GVHDの合併症が少ないなどの利点があるが、現時点では他の移植幹細胞ソースと比較できるだけのデータの集積に乏しい。
HLA2抗原不一致CD34陽性細胞
HLA3抗原不一致CD34陽性細胞
血縁者からのCD34陽性細胞移植は、重症感染症の合併や生着不全が多く、その適応については慎重な判断を要する。
引用

日本造血細胞移植学会 「移植療法の適応」
このページは日本造血細胞移植学会事務局にて内容確認後、2005年12月に転載許可を頂きました。

作成:2005-12-14 9:00:31    更新:2005-12-14 9:00:31
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