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移植片対宿主病(GVHD)

移植片対宿主病(GVHD)とは

移植された骨髄中のリンパ球が患者の身体を異物と認識して免疫学的に攻撃するのが移植片対宿主病(GVHD)という反応です。

GVHDには急性と慢性があり、急性GVHDとは移植後6〜30日ごろに発症するものであり、慢性GVHDとは移植後3か月以降に発症するものです。ほとんどの患者は急性GVHDを切り抜け、この疾患は完治します。ドナーと患者の適合が悪いほど、GVHDの危険も大きくなります。慢性GVHDのない患者のほとんどは、移植後1年を過ぎると健康な時と変わらない状態になります。

急性GVHDと慢性GVHDの症状と重症度

急性GVHD

症状
皮膚(皮疹)、消化管(下痢)、肝臓(黄疸)の3つの臓器に症状が出るもの。
重症度
【 0度】 全く無症状のもの
【度】 軽い湿疹だけのもの
【度】 皮疹に加え軽い下痢や黄疸があるもの(治療が必要)
【度】 下痢と黄疸が重症化してたもの(治療が困難)
【度】 水疱・紅皮症、下痢と黄疸がさらに重症化したもの(治療が困難)

慢性GVHD

症状
皮膚、口腔、眼球結膜、肺気管支、肝臓、消化管などの多くの臓器や組織に病変が起こるもので、膠原病と似た状態になります。
  • 皮膚: 紅斑、脱毛、日光過敏症、色素沈着、発汗障害、扁平苔癬、強皮症、sicca症候群など
  • 口腔: 最初の症状は疼痛と乾燥感。進行すると、潰瘍形成、口腔粘膜の萎縮、歯脱落、などを伴うこともある。
  • 眼球: 灼熱感、羞明、砂様感、眼球乾燥、シェーグレン症候群など。肺: 呼吸困難、慢性肺胞障害、リンパ球性間質性肺炎など。
  • 肝臓: 胆汁うっ滞型の症状を呈し、ALP、GOT、GPT、γGTP、ビリルビンの上昇が認められる。
  • 消化管: 消化管の中では食道に病変が発生しやすい。慢性の下痢、嚥下困難や疼痛など。
重症度
【Grade0】 無症状で社会活動ができ、制限を受けることなく、発症前と同等に振る舞えている
【Grade1】 軽度の症状があり、肉体労働は制限を受けるが、歩行、軽労働、座業はできる。
【Grade2】 歩行や身の回りのことはできるが、ときに少し介助が要ることもある。軽労働はできないが、日中の50%以上は起居している。
【Grade3】 身の回りのことはある程度できるが、しばしば介助が要り、日中の50%以上は就寝している。
【Grade4】 身の回りのこともできず、常に介助が要り、終日就床を必要としている。
引用
作成:2006-9-14 0:00:54    更新:2006-9-14 0:00:54
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