輝く子どもたち 小児白血病 完治の記録
トップ  > 造血幹細胞移植 > 前処置治療

前処置治療

前処置療法とは

移植をする前に患者さんの免疫の力を弱めてドナーの細胞を受け入れ、また体内のがん細胞を破壊する目的で、抗がん剤や免疫抑制剤、あるいは全身放射線照射などをさまざまに組み合わせた治療を行います。これを「前処置療法」といいます。移植のための前処置は、移植の7〜10日前より始まります。

化学療法

前処置治療に使用する薬の共通の副作用として吐き気と粘膜障害があります。吐き気に対しては吐き気止めのお薬を使うことによりある程度はコントロールでき、前処置が終了した数日後にはよくなるのが一般的です。

また、粘膜障害で口の中が白くなったり腫れたり出血します。痛みが強いため口を閉じられなくなったり、唾液を飲み込めなくなったりすることもあります。この予防のためには、口の中のうがいをきちんと行い、口内炎予防のどろどろした薬でうがいをすることもあります。

消化管全体が粘膜でできているため、口の中と同じように消化管全体も腫れてしまい、下痢・腹痛をともなってきます。あまりひどい場合には痛み止めの薬で対応します。この粘膜障害は通常、移植後数日であらわれ、10日間程度続きます。

シクロフォスファミド
 (エンドキサン, CY)
点滴 ■副作用・・・出血性膀胱炎(尿に血が混じって排尿痛や残尿感を引き起こす)。
予防のために大量の点滴により尿をうすめる。
ブスルファン
 (マブリン, BUS)
経口 ■副作用・・・痙攣。
脳波の検査を行ったり、抗痙攣薬を予防的に内服。粉薬で1日4回内服(量が多いので飲むのが大変)。
エトポシド
 (ベプシド, VP16)
点滴 ■副作用・・・発熱。
一般的には発熱は1日のみで、予防としてステロイドホルモンを使用。肝障害がみられることもある。
メルファラン
 (L-PAM)
点滴 ■副作用・・・腎障害。
この薬は日本国内では市販されていませんが、有効性は明らかとなっており、使用の際には国外から個人的に輸入するため保険の適応とならず実費負担。
抗リンパ球グロブリン
 (ALG/ATG)
点滴 ■副作用・・・発熱、アレルギー
早期の生着不全やGVHDの予防効果がある。一部は保険適応外となっており実費負担。

放射線療法

全身放射線照射(TBI)を通常4日間に分割して行います。場合によっては1日に2回行うこともあります。照射している最中は動くことはできませんので、小さなお子さんの場合は薬で眠らせて行うことになります。照射は全身くまなく行われますが、副作用の起きやすい肺と眼は一部覆いを掛けて放射線を遮ります。

吐き気、嘔吐 吐き気止めの薬を使うことによりある程度はコントロールができ、前処置が終了した数日後にはよくなる。
下痢 食物が正しく消化されずに体を通過してしまうため、けいれん、腹部膨満、鼓張とともに下痢も起こってくる。下痢止め薬の投与。
疲労、嗜眠 早期から現れ始め、治療中しだいに高まっていき、3〜5週目の間にピークに達する。嗜眠(しみん)とは常に睡眠状態に陥っている状態のこと。
食欲不振 放射線療法を受けると食欲を失う人が多い。これは、体の細胞に生じた変化が飢餓信号に影響を及ぼすか、味覚が変化するためかもしれない。
皮膚症状 日焼け止めを塗らずに海辺で1日中過ごしたときのような反応がみられる。治療開始後2週間ほどたった頃、皮膚は赤くなり、ひどく乾燥してかゆみが出てくる。大方の皮膚反応は治療終了から1〜2週間もすれば消えていく。
口腔乾燥症 口腔粘膜が赤くなり、口腔と唇が極端に乾く。
引用
作成:2006-9-13 23:50:16    更新:2006-9-13 23:50:16
戻るドナーリンパ球輸注(DLI) カテゴリートップ 進む早期合併症

当サイトは本やインターネットから集めた情報をもとに、素人が作成しています。
また、闘病記の治療内容や検査結果等は個人により差がありますので、
必ず主治医・担当医にご相談ください。

PAGE TOP