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放射線治療について

放射線療法とは

放射線治療というものは、細胞の染色体の中にあるDNAの二重鎖を壊すことにより、その効果を発揮します。その二重鎖切断によりがん細胞は分裂できないので消滅します。

通常のX線というのは、そのままではDNAを壊すことはできませんが、細胞の中に入り、その中にある原子の核外電子を飛び出させて、直接、電子がDNAを壊します。あるいは電子が水分子にあたり、遊離基というものを作ります。

遊離基は非常に反応が強いので、DNAを壊します。DNAが壊れた結果、細胞が分裂できずに消滅する。つまりがん細胞が消滅するということになります。ところが、このとき周りにある正常細胞も同じような影響を受けるので、細胞に変化が起こってくる、すなわち二次がんが起こってくる可能性があります。

陽子線・重粒子線とは

通常、私たちが使っている放射線は直線加速器で作られるX線ですが、それ以外に陽子線や重粒子線という電子よりももっと重い物質を加速させた放射線があります。これらは直接DNAを壊す強い力を持っています。

通常使っているX線というのは、、がん病巣に線量を集中させますが、X線が通過した後も線量がかかります。即ち病巣の背部にも障害が起こると言われています。ところが陽子線や重粒子線などはがん病巣部だけしかあたらない、放射線が入ってくるとところと、出ていくところには放射線の効果がないことが陽子線、重粒子線の特徴です。

静岡がんセンター、国立がんセンター、筑波大に陽子線治療施設があります。放射線医学総合研究所には重粒子線装置がありますが、高度先進医療となり315万円くらいの自費治療となります。

放射線耐容線量と照射範囲

放射線治療は線量を多くかければ治ります。ところが、多く照射すると正常組織や臓器が障害を受けますので、それぞれの臓器において、これ以上照射してはいけないという耐容線量を想定しております。

最初にあった腫瘍巣全体を照射する必要はなく、化学療法後の画像で認められなくなった部位は照射する必要はなく、手術で摘出した部位とリンパ節転移範囲はすべて照射範囲に含めるようにしています。また手術中に行う術中照射というのは、手術で腫瘍があったところだけを開腹したまま電子線を1回だけ照射するというものです。

晩期合併症

晩期合併症と言うのは放射線照射終了後、6ヶ月以上経過して起こります。正常組織の耐容線量を超えて治療するときに発生します。小児にとって大切な生殖器の話ですが、放射線照射により生殖器の異常が起こりますが、女性の場合、40歳以上の方は6Gyで永久卵巣不全が起こります。若い人は20Gyまでは回復します。

放射線治療ガイドライン

「放射線治療ガイドライン・2004」
国立成育医療センター放射線治療科 正木英一 先生

引用
  • がんの子供を守る会会報誌「のぞみ」第147号(2006/10)
  • 「小児がんの放射線治療の現状」正木 英一先生(国立成育医療センター)
作成:2006-9-13 13:27:12    更新:2006-9-13 13:27:12
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