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化学療法の目的と副作用

抗がん剤治療の目的

化学療法は、医薬品を使って病気を治療することです。薬物療法ともいいます。単に化学療法といった場合は、抗がん剤治療、つまりがん化学療法を指さす場合が多く、他の治療法、例えば外科手術、放射線療法と対比する場合に使われます。

正常な細胞は一定の規律をもって成長し、死んでいきます。ところががん細胞は異常で、分裂をいつまでも続け、まったく無秩序にどんどん増え続けます。がんは、遺伝子に傷がついて起こる病気であるということがわかってきました。正常な細胞には増殖をコントロールする遺伝子があって、無制限に増殖しないようにブレーキをかけるのですが、何らかの原因で遺伝子に傷がついて、細胞の増殖をコントロールできなくなると、細胞は無秩序に増え続けるようになります。これががん細胞の特徴です。

がん治療では、がんの種類や大きさ、部位、かたまりなのかそうでないのかなどによって、手術、抗がん剤、放射線などを単独で、もしくは組み合わせて行います。抗がん剤治療は次に挙げる目的で行われます。

  • がんを治癒させるため
  • がんが転移・再発するのを防ぐため
  • がんの成長を遅らせるため
  • 体のほかの部分へと転移しているかもしれないがん細胞を殺すため
  • がんによって起こっている症状を和らげるため

抗がん剤治療は、内服や注射によって全身にくまなく抗がん剤を行き渡らせることにより、全身に広がる可能性のあるがん細胞や、すでに他の場所へ転移していたり、全身に広がっていると考えられるがん細胞を治療するものです。

がん研究振興財団発行
「抗がん剤治療を安心して受けるために〜患者さんとそのご家族の方への手引き〜」

抗がん剤治療の副作用

薬剤の副作用を知ると、これらすべてが我が子の身に起こるのではないかと不安になります。副作用の出現は個人差があります。投与前、薬剤の色を見ただけで気分が悪くなったり吐いてしまうお子さんもいます。副作用予防のために使う薬もありますので、気になることがありましたら主治医にご相談ください。あなたのお子さんが1つ1つの治療を無事に乗り越えてくれることを祈っています。(管理人 はな)
骨髄抑制
骨髄中の造血細胞が減少すること。実際には末梢中の白血球、血小板減少や貧血が生じる。ロイケリンなどでは患者さん自身の体質により骨髄抑制が非常に強く出ることがあり、特に最初に使用するときには注意が必要。
心筋障害
小児で重要なのはアントラサイクリン系抗がん剤の総投与量が関係する慢性心筋障害・心不全である。アントラサイクリン系抗がん剤使用中および使用後は、心不全徴候がまったくなかったとしても、思春期を過ぎるまでの長期経過観察が必要である。
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーとは、ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつ。薬物アレルギーの症状は多彩で、ほとんどの臓器に及ぶ。(全身あるいは複数の臓器にみられる場合と、比較的局所にみられる場合がある)。薬を飲んで発疹等の皮膚に異常がみられた場合は、薬物アレルギーを疑ってみることが必要。場合によっては服薬中止後、数週間経過してから症状が悪化することがあるので注意する。
血管外漏出
頻繁におこるわけではない。漏れの初期には気づかないことが多い。ふつうは漏れてもごく少量で、患部を冷やし注射部位を変えるだけですむ。次第に、痛み、ちくちく感、灼けるような感じ、腫れなどが注射部位に現れる。3〜5日たつと炎症が強くなり、痛くて触れないほどになる。約2週間すると、潰瘍などが出現し、漏れた場所の腱や神経機能にも影響がおよぶ。幸いにも、めったに重症にならないが、いつもと違う症状が現れたら、すぐ主治医に報告する。
出血性膀胱炎
出血を伴った膀胱炎。大量輸液、強制排尿、尿のアルカリ化、ウロミテキサンによる予防が重要。
肺障害
肺組織自体が障害を受けることがあり、臨床的には間質性肺炎となり副腎皮質ホルモンによる治療が必要となる。
2次がん
小児がんに対する放射線療法・化学療法によって新たながんを生じることを2次発がんという。放射線療法に関しては小児白血病に対する全脳照射後に生じる脳腫瘍が問題となり、化学療法ではアルキル化剤投与後に生じる骨髄異形成症候群、アントラサイクリン系抗がん剤投与後に生じる急性骨髄性白血病が報告され、現在、種々の対策により2次がんの発生は減少傾向となっているものの、十分な注意が必要である。
性腺抑制
放射線療法および化学療法により男児の精巣、女児の卵巣の機能が低下して、2次性徴に支障を来たすことをさす。
精神変調
副腎皮質ホルモンでは精神変調が見られることがあり、大量長期投与時に多く見られ、プレドニンよりもデカドロンで強い傾向がある。
便秘・腸閉塞(消化器症状)
オンコビンなどのビンアルカロイド系抗がん剤は、腸の働きが悪くなって腸閉塞を生じるため、下剤・浣腸などによる便秘の管理が重要である。

感染予防のくすり

硫酸ポリミキシンB  抗生物質
腸管内殺菌をすることにより、感染予防する薬です。
バクタ  化学療法剤
気管支炎、肺炎など感染の原因となる病原菌を殺すことにより、予防する薬です。
ザイロリック  痛風治療薬
体の中で尿酸が作られるのを抑えることで、血液中に尿酸が過剰になるのを改善して、高尿酸血症を治療する薬です。
ファンギゾンシロップ  抗真菌薬
カビ(真菌類)を殺すことにより、消化管の感染症を治療する薬です。
イソジンガーグル  歯科口腔用
薬口の中の菌やウイルスなどに殺菌作用があるうがい薬です。
引用
作成:2006-9-13 13:09:26     更新:2006-9-13 13:09:26
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