中心静脈カテーテル

中心静脈カテーテルとは

カテーテルとは、医療用に用いられるやわらかいプラスチックのチューブ(管)。中心静脈カテーテルとは、一方が心臓の右心房の近くの大静脈に入れるチューブのことです。中心静脈カテーテルは、「IV」、「IHV」、「CV」と呼ばれています。

抗がん剤投与、大量輸液や輸血のために血管の確保が必要になります。手足の静脈は血管が細いため血管炎をおこしやすく、同じ場所を長く使用できないため頻繁に刺しかえる必要があります。

中心静脈カテーテルを使用することによって薬剤を確実に投与できるほか、苦痛を伴う穿刺を繰り返さなくてよいことや、手足の拘束がないことで日常生活への影響が軽減できます。また体力の維持に必要な高カロリー輸液を入れることもできます。しかし抜去・閉塞や易感染状態の患者にとってカテーテルから感染を引き起こすリスクもあります。

小児の場合、手術室にて全身麻酔の後に外科医がカテーテル挿入術を行います。挿入する場所は鎖骨下静脈穿刺、内頚静脈穿刺、大腿静脈穿刺などです。

カテーテルの管理

観察のポイント

  1. カテーテルが抜けてきていないか
  2. 挿入部の発赤・腫張・疼痛・熱感の有無
  3. 挿入部からの出血・滲出液の有無
  4. 挿入部周囲の皮膚の状態・掻痒感の有無
  5. 滅菌フイルムドレッシング剤および、テープの剥がれがないか

合併症と対策

早期合併症(穿刺翌日まで)
動脈穿刺、血腫、気胸、血胸、カテーテル迷入。
遅発性合併症(2日目以降)
気胸、血胸、カテーテル一異常、感染、肺血栓塞栓症。

挿入直後に胸部X線でカテーテル先端が適切な位置にあること、気胸、血胸がないことを確認する。バイタルサイン(血圧・呼吸音・酸素飽和度など)、刺入部からの出血、刺入部位の血腫の有無、ガーゼなどの血液汚染の有無、滴下薬剤の滴下の有無を定期観察する。