小児白血病と電磁波 〜治療終了後の生活・再発について〜

あの日を境に、私は鉄塔を見ることが多くなった。

「子どもは電磁波の影響で、白血病になるリスクが高くなる」
 寝室で0.4μTあると白血病になる確率が2倍になるという。うちの子がそんな病気になるわけがない。そう思って引越しした1年後に、次男が急性リンパ性白血病を発病した。原因は電磁波だと思い、引越しに踏み切った自分を責めた。
(当時の様子→白血病闘病記「小児白血病発症と高圧送電線・鉄塔」
(電磁波についてのまとめ→小児がんについて「小児白血病と電磁波の関係」

鉄塔と高圧送電線入院6〜8ヶ月、退院後も引き続き治療が続き外来は1年半の予定。もしも再発したら…リスクを少しでも減らすことがこの子のためになるのではないか、引っ越しを視野に入れ悩み続けたが、結局、引越しをすることなく同じ場所で生活し続け、治療が終わって8年9か月過ぎようとしているが健康に過ごしている。

引越しをしなかった理由は、繊細な長男の希望で生活環境を変えたくなかったこと、自分の実家が近い方が援助を受けやすいこと、金銭的な面からもここに留まることにした。ご近所さんの見守りや子どもたちが落ち着いて生活でき、何よりも健康に暮らす日常を振り返ると「引っ越しをしない」という判断は正しかったと思う。

病気になった原因が分からないと予防策を講じることができないので、再発の不安は高まるばかりだった。寝室のほぼ頭上を高圧送電線が通っているため、電磁波はどれほどの数値なのか気になり測定したことがある。退院して5か月ほど過ぎた2005年9月、午前9時半の寝室の電磁波は0.12μT。思っていたよりも低く、別室でパソコンの前に座って測定した数値と同じだった。夕方の寝室は0.14μT、大きな変化はみられなかった。

ついでに電子レンジの前で試してみた。設定温度55℃でスタートボタンを押すとすぐに針は振り切り、1μT…高圧電線の電磁波どころじゃない、3メートル離れてもかなりの電磁波が出ていた。トースターは0.4μT。携帯電話で発信したときは測定不能、1μT以上。恐るべし電化製品。

数値が分かると体が過剰反応し、電子レンジを使うたびに気分が悪くなった時期がある。電磁波など全く気にしていない息子たちは元気なもので、気持ちの問題だと自分に言い聞かせ、食事や生活環境についてはストレスにならない程度に改善して過ごしてきた。ストレスは様々な病気を引き起こす原因にもなっている。精神的な面でも健康を保てるよう不要なものは捨て、ポジティブ思考に強制変換できるキーを持っていたいと思う。

私の中で、「鉄塔」=「電磁波」=「白血病」のイメージが薄れつつある。再発への恐怖心もずいぶん消えてなくなったが、次男に異変が続くとその二文字が急に現れて同様するときもある。それはこの先も続くだろが、子どもたちが健康に成長することも続くと思う。

作成:2015-7-1 18:56:55    更新:2015-7-1 18:59:50
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また、闘病記の治療内容や検査結果等は個人により差がありますので、
必ず主治医・担当医にご相談ください。

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