白血病と伝えた時の周囲の反応

よしきの授業参観と学級懇談会がありました。来年度の役員選出があり、誰かが立候補してくれるだろうと思っていたのに、立候補者は現れず、ジャンケンで決めることに(T△T)。クラスの半分は過去に役員経験者で、その方たち以外となると・・・。

負けてからできないと断ることも難しいと思い、ジャンケンが始まる前に学級委員の方に「下の子が病気で通院があるので、今回はできません」と話をしました。皆さんの前で理由を話して欲しいとのことで、正直に話すことに。

「実は、よしきの弟が白血病の治療中で、」

と私の口から出た瞬間、周囲の空気が凍ったように感じました。

「7ヶ月の入院後、昨年4月に退院しました。それからは外来で抗癌剤の投与が、今年の秋頃まで続きます。現在の投与量は少ないので、髪が抜けたりすることもないのですが、免疫力が低下している状態です。
白血病は他人に感染する病気ではありません。逆に他人からもらって重症化してしまうことがありますので、感染を防ぐためにあまり人ごみに連れて行かないようにしています。
外来治療もあり、実家に預けることができないときもありますので、今回は申し訳ないのですが・・・」

(みんなに納得してもらうため、病気に関して誤解のないよう説明しなければ)という強い思いとは逆に、(なんでこんなことを言っているんだろう。よしきやかずきが、病気のことでいじめられたらどうしよう。本当にこれでよかったのだろうか)という戸惑いの思いに負けそうになり、涙がこぼれそうになりました。

本当にこれでよかったのだろうか・・・

よしきと同じクラスのお母さんで、すでにかずきの病気を知っている方が2人いらっしゃいます。ひとりは同じ幼稚園だった子のお母さん。もうひとりは同じ通学班で、いつもよしきが遊びにお邪魔している子のお母さん。とても優しい方々で、一緒にいて安心できるのです。

そのお母さんが「言わなくてもよかったのに」辛かったでしょという意味で、私を気遣ってくださいました。学級委員のお母さんも「何もフォローできなくてごめんなさい。重い病気だとは知らなかったから・・・」と声をかけてくださいました。

懇談終了後、私に話しかけてくるお母さんは他にはいらっしゃいませんでした。寂しかった。興味本位にあれこれ聞かれても戸惑いますが、周囲から突き放されたような、ひとり取り残されたような気持ちになるのです。

でも、もし自分が逆の立場だったら?? あまりおつきあいのないお母さんが、突然、子どもが亡くなったと告白されたら?? 当然、言葉につまります。何か力になりたい、でも、どうやって声をかければいいのだろう・・・。

そう考えたら、ちょっぴり元気が出てきました。そこで、仲良しのお友達のお母さんに自分から声をかけてみました。すると、自分が想像していたよりもあたたかい言葉が返ってきてΣ(・ω・ノ)ノ! びっくりっ!

壁をつくっているのは自分ではないかと思ったのでした。




 

夜、よしきに話をしました。
「お友達にかずきの病気のことを聞かれても、よくわからない、って答えてね」
「どうして??」
「お友達にはかずきの病気のことがよくわからないから。もし、かずきのことで悪口言われても、知らん顔していればいいよ」
「・・・そんなこと言われたら、ぶっ飛ばしてやる!!」

自分がイジメられるとすぐに泣いてしまうのに、弟のことは守ってくれるんだね。頼もしいお兄ちゃんになったね。どんなことにも負けない、強くてやさしい心に育ってほしい。そして私もそうでありたい。