亡くなった子の闘病記

息子のがんの告知は、私から多くのものを瞬時に奪っていきました。輝かしい息子の将来を、家族団欒の日々を、夢や希望、光さえも。生活の場も視野も、ぐっと狭くなっていきました。

入院生活はただでさえストレスがたまるもの。それが無菌状態を保つように配慮しなければなりません。抗がん剤の副作用もつらいものばかり。何がなんだかわからない状態で、それでも何か情報がほしくて、夫と交代した日には書店へ出かけたりインターネットで検索しました。

小児がんは「治る病気」になったとはいえ、本やテレビでは亡くなった子どもばかりが目にとまりました。同じ病名の子を無意識に探し、その子は治ったのかどうかが気になり、どれほど苦しい思いをしたかという部分が心の奥深くまで入り込むのです。

治って元気にしている人はいるのだろうか・・・。

かずきが治療している間は、亡くなったお子さんの闘病記を読むのはあまりにつらく、恐ろしく、悲しいことでした。そのように受け止めることは、亡くなったお子さんのご家族にとって不本意だと思いますが、亡くなった子どもたちがどれほど大切なものを残してくれたか、教えてくれたかということは、そのときの私にはわかりませんでした。視野が狭くなっている時には、彼らのメッセージが読みとれない、ご家族が伝えたいことが心の中に入ってきませんでした。

作成:2008-8-30 14:49:04    更新:2008-8-30 14:49:04
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また、闘病記の治療内容や検査結果等は個人により差がありますので、
必ず主治医・担当医にご相談ください。

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