カルテの開示請求手続きをする

なぜカルテ開示をしたのか

もずねこ治療終了まで残り半年になった2006年春、カルテを開示するにはどうしたらいいのか病院の窓口で話を聞いた。子宮頸がんの治療を受けたひみ子さんのホームページ「癌々行こうぜ」でカルテ開示のことを知り、私も次男のカルテのコピーが欲しくなったのだ。

病気と治療についての詳細な記録があれば、専門書を開いても自分で調べられる。また、主治医が変わったり転院したりするときに、カルテのコピーが手元にあれば心強い。カルテのコピーは、大人になった次男が自分の病気と向き合うときに助けてくれるのではないかと思う。

病院の受付で話していると、どうやらこの病院でカルテの開示を求めたのは私が初めてらしい。裁判を起こされるのではないかと心配する事務員さんに、「息子が成人したときに渡すため」と正直に話したのだが、すんなり信じてもらえない様子。医事室に案内され、そこでカルテ開示の理由を話してなんとかわかってもらえた。

一度手続きをすると、開示後のカルテのコピーは再度手続きをしなくてはならない。治療がすべて終わってからのほうがいいとアドバイスをもらい、手続きは秋に延ばした。

カルテ開示請求手続きの大まかな流れ

  1. 所定の申請書に記入
  2. 主治医にカルテ開示をしてもいいか確認する
  3. 審査
  4. 承認の場合、カルテのコピーの引渡しと支払い(費用はコピー代のみで済んだ)

カルテ開示申請

2006年11月1日

治療終了後、初めての外来(血液検査)の日に、病院の医事室でカルテ開示の手続きをした。個人情報の関係で、開示できるかどうか2週間以内にお返事します、とのこと。

  • 請求者の免許証を提示。
  • カルテのコピーは、入院当初から現在までの診療録(2年2か月分)すべてと頭部MRI画像。薬剤の記録は必要ないと思い除外した。
  • 開示理由は「息子に渡すため、息子の治療について完璧に把握したいため。医療者に対する不満や不信感は一切ないこと」を伝えた。

2006年11月15日

病院から「承認されたのでコピーもそろえました。明日以降でしたらお渡しできます」と電話があり。

カルテのコピーを受け取る

医事室にて、以下のものを受け取った。

  • カルテのコピー(「カルテに入っていた文書」↓に詳しく記載)
  • MRI画像コピー(フィルムをもらった)
  • 「保有個人情報開示等請求承諾否決定通知書」
  • 「保有個人情報開示に係る文書複写料の納入通知書兼領収書」

カルテ開示にかかった費用

合計 5,923円 ※病院によって金額は異なります。

内訳
カルテコピー代(A3サイズで 334枚×1枚10円)
MRIフィルムコピー代(最初の1枚1,575円、2枚目から1枚につき334円×3枚)

カルテに入っていた文書

診断書、同意書などの文書

検査結果

診断書(特定疾患、各種手当) 細菌検査報告書
同意書(輸血、臨床試験、手術) 表面マーカー報告書
退院証明書 CD45ゲーティング報告書
紹介状 染色体検査報告書
高診依頼書 骨髄細胞検査報告書
問診票 血液検査報告書
入院時質問表 生化血清検査報告書
入院診療計画書 一般検査(尿)報告書
プロトコール 細胞診検査書
ALL-02登録手順、チェックリスト 病理組織検査書
患者外出(外泊)許可願 心電図

記録

小児科入院患者病誌 医師の記録(症状、経過、投与薬剤名と量)
看護記録(親子の様子) 入院概要
看護記録(食事・尿量・体温) 手術患者記録
MRI 記録 麻酔経過記録
薬剤管理指導記録 麻酔科手術患者・術前・術後診察記録

あなたは自分のカルテを見たいですか?

カルテ開示 中日新聞[生活・気になる医療用語]記事より

あなたは入院中に自分のカルテを見たいですか? 先日、ある病院で入院患者さんに尋ねたところ「見たい」と答えた方は36%でした。既にこの病院では、小児科病棟に入院する子供たちにの親御さんに見てもらえるように、毎日病室までカルテを運んでいます。

「看護師さんに伝えたことがきちんとカルテに記録されていて安心した」「説明を聞いただけでは分からなかったことがカルテを読むことで理解でき、信頼が深まった」という感想が寄せられています。年明けにはカルテの閲覧を希望するかどうかを入院時に尋ね、すべての希望者の意向に沿えるよう準備を進めていくそうです。

昨年4月に個人情報保護法が全面施行され、カルテ開示を医療機関が拒否することは法的に不可能となりました。カルテ以外にも、手術記録や看護記録、エックス線写真など、医療機関が保管するすべての診療記録が「開示義務」の対象となります。カルテ開示を求めるには、医療機関の窓口で所定の書類に記入して申し込むのが一般的です。費用は、文書1枚あたり10円程度のコピー代が実費として徴収されます。しかし、いくらカルテ開示の制度が整っても、患者の側からそれを求めるにはまだ勇気が必要です。ぜひ病院自らが主導して、私たちが自分のカルテを自由に閲覧できる環境をつくっていただきたいものです。

いいなステーション 代表 和田ちひろ

作成:2007-5-21 23:26:25    更新:2012-7-5 15:16:05
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