治療終了を目前にして

あと少し・・・

あと1年、あと半年、あと3ヶ月・・・治療終了予定日までの期間を指折り数えて、どれほど待ったことでしょう。飲み薬もなくなります。副作用に苦しむことも、痛い思いをすることもなくなるのです。こんなに嬉しいことはありません。告知されたときは、治療終了後のことなど想像もできませんでした。ただただ毎日の治療のことで精一杯で、無事に乗り越えてくれることを祈っていたあの頃。退院してからは、感染しないか、なんだか周りがばい菌でいっぱいのような気がして一歩踏み出すことができませんでした。治療が終わって免疫が回復してこれば、感染にピリピリしていた私の神経も穏やかになり、嬉しくて胸がいっぱいになるはずでした・・・。

実際には、嬉しさよりも不安が大きく膨らみ始め、私の心の中では悪魔がささやきます。
「本当に大丈夫なの?薬が終わったとたんに再発するんじゃないの?」
「最後のマルクで、再発していることがわかるんじゃないの?」
「かずきの治療は十分だったの?このまま終わって大丈夫なの?」
「再発」の二文字が「喜び」をパチン、パチンと握りつぶしていくようでした。

最後のマルクが終わり、病院から連絡がないまま1日、また1日・・・。連絡がないということは悪い結果は出ていないということ。それでもやっぱり、主治医の口から「大丈夫でした」と聞かなければ、安心できませんでした。

1週間後、マルクの検査結果が出ていました。

「芽球が4%出ていますが完解の範囲内ですし、この芽球は白血病細胞の芽球ではないと思いますのであと1回の治療で終了になります」と主治医から結果を聞いたとたん力がスッと抜けました。

「これが終わればあと1回で終わり!あと一回!それから僕の誕生日!5歳のお誕生日!」と言いながら頑張って筋肉注射をしたかずき。そうよね、もう終わるんだよね。これで終わりだよね。絶対に終わるよね。