臨床試験への参加に同意

望みを託す

ふわふわ。り小児白血病は治るようになってきた病気と言われるが、いまだ完璧な治療法は確立されていない。薬剤の種類や量、組み合わせや使用期間などは、できるだけ副作用が少なく、成長過程に問題や障害が出ないことが求められる。より良い治療法を生み出すためには、多くの臨床研究のデータが必要なのだ。

夫と私は、主治医から病気や治療についての説明を受けたあと、息子の治療試験参加に同意した。私は気持ちを引き締めて主治医の話を聞き、その内容をノートに書き留めた。病気や治療については理解できたつもりだったが、思い返してみると十分理解したとは言い難い。すべてを十分理解するには、時間も資料も足りなかった。あとは主治医を信じて任せるしかない。

ふっと力を抜くと、私は壊れそうだった。取り乱さなかったが、冷静でいることとは違う。虚勢を張り、強い母親であることを演じた。その横で夫は、「もしも息子が助からなかったとしても、息子の治療データが少しでも誰かの役に立てばそれでいいです」と静かに答えた。だいじょうぶ、治療はうまくいく。早く治る。この先もずっと生きている・・・私は心の中で何度もつぶやきながら、望みを託して同意書にサインをした。

「臨床試験参加に関する同意書」の内容

  1. 子どもの病気について
  2. 臨床試験の目的と方法
  3. これからの治療の進め方
  4. 治療の効果と副作用(治療中に出現する副作用。治療が終わった何年も後になって出現する可能性のある副作用)
  5. 治療費用について
  6. 他の治療法の有無とその内容
  7. 研究に参加する利益と不利益
  8. 記録が関係者に閲覧される可能性について
  9. 同意した後でも随時これを撤回できること
  10. 個人情報は秘密保持されること
  11. 人権の保護について
  12. 自由に質問できること
  13. 付随研究について(QOL調査・薬剤感受性試験・微小残存白血病細胞の検出)

私たちは、本臨床試験(JACLS ALL-02)に関して上記の項目について試験コーディネーターまたは担当医師より説明文書を用いて説明を受け、十分理解しました。つきましては、自由意思により下記の条件で研究協力に同意します。また、一旦同意した場合でも、自由に同意を撤回することが出来ることも了承しました。

  • ALL-02 臨床試験による治療を受けることに同意いたします。
  • QOL調査がおこなわれることに同意します。
  • 薬剤感受性試験のために発症時の血液または骨髄サンプルが使用されることに同意します。
  • 微小残存白血病細胞検出のために骨髄サンプルが使用されることに同意します。
作成:2007-5-23 15:33:26    更新:2012-6-23 22:16:04
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当サイトは本やインターネットから集めた情報をもとに、素人が作成しています。
また、闘病記の治療内容や検査結果等は個人により差がありますので、
必ず主治医・担当医にご相談ください。

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